花組隊長生誕SS(途中まで…/滝汗)

ナニはともあれ、花組隊長、誕生日おめでとうっっっ!!!!!!



↓ 以下SS本文 ↓



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「誕生日おめでとう、大神ぃ〜」
朝早くいきなり訪ねて来た親友は、こちらの不機嫌さに構う事無く窓枠に器用に乗ったままで、満面の笑みで言うと続けた。


「でな、欲しいモノ何か無いか?」


そんな姿に軽く溜め息を吐き、諦めの意思表示をする。


「…単刀直入だな」
「勿体振っても仕方無いだろ、この場合。探す時間も考える暇も無いんだからなぁ」
「そうみたいだな」


この親友の仕事は隠密活動。簡単に話せばが情報収集が主な任務だ。
しかしその情報収集と言うのが結構な曲者で、地道な活動で得るものがやはり多いようだ。外国製の活動写真(カツドウ)にあるように、スパイが颯爽と機密情報を盗む、と言う訳には行かないのだ。
その為、一度任務に就くと数日、下手をすると数週間姿を見せない事も有る位で、今日だって年末前から姿が見えなくなって久しぶりの訪問だった。嬉しく無い訳は無いが、時間が時間なのと素直に喜んでみせると調子に乗るので不機嫌さを装ってみたのだが。
…まぁそんな事にめげないのもこの親友のイイ処でもあるんだけどな。


「どうだ、大神ぃ。何か浮かんだか?」


こちらの沈黙を思案中と思った奴が急かす様に尋ねてくる。


「…そんな急に言われてもなぁ。まぁまず入れば?」
「まぁそうだよな。では、お邪魔します」


律義にそんな事を言いながら部屋に入り込むと、奴の定位置であるベットへと腰掛けた。
窓を閉めながら目の端でその様子を確認し「ちょっと待ってろ」と言い置いて部屋を後にする。
暫くしてトレイに茶器を乗せて部屋に戻ると、奴は落ち着き無さげな感じにそわそわしていた。